院長は心臓血管外科で20年、循環器内科で10年強の診療経験があり、外科医と内科医の両方の視点から循環器疾患にアプローチします。表面的な症状や思い込みにとらわれず、患者さんの細かな症状の経過、通院中の変化なども丹念にお聞きして、的確な診断・治療を心がけています。 また、退院後や病院通院中の方については、必要に応じて病院主治医と連携いたします。
症状は、胸だけでなく広く全身に生じます。思わぬ症状が実は狭心症だった、ということがしばしばあります。典型的な例は胃の不調です。その他にも、頭が重い、歯や顎が痛い、背中が痛い、腕がしびれる、肩がこるという場合もあります 当院ではこのような症状を自覚される患者さんには狭心症の可能性を考慮して、お薬による治療や、詳しい検査をご案内致しております。
まずは冠動脈を拡張させる血管拡張薬(内服薬)で治療します。重い狭心症の場合は、心筋梗塞に移行する可能性を考えて、血液をサラサラにするお薬(抗血小板薬)を併用します。
狭心症は、急な寒さが引き金となって発症しやすいと言われております。特に冬場は外出の際の防寒対策が重要です。マフラーや手袋などを活用して、首周り、顔、手などを急激に冷やさない服装を心がけてください。 一方、気温が上がる夏場でも狭心症を発症する場合があります。血液が濃縮して体が脱水に傾くと血液がドロドロになり、細い血管を流れる血液の量が減少して流れが悪くなるからです。ドロドロの血液は固まりやく心筋梗塞のリスクも上がります。こまめな水分摂取が大切です。
高血圧は、大部分の方は自覚症状がありません。高血圧の可能性がある方は、必ず家庭での血圧測定を1日1回、できれば朝晩2回行いましょう。 重症の高血圧では、頭痛、立ちくらみ、めまい、吐き気、動悸といった症状が考えられます。これらの症状が出た場合は、直ちに医療機関を受診してください。放置すると脳出血、脳梗塞、心筋梗塞、大動脈の破裂につながる恐れがあります。
高血圧の治療は食事療法に尽きます。近年は減塩の重要性が広く知られるようになりましたが、未だに塩分を過剰に摂取している方が多いです。当院では管理栄養士も在籍しており、減塩を始めとする食事指導についてわかりやすくお伝えいたします。 内服薬の治療では、数種類の降圧薬から患者さんの病状に応じて適切な薬を選択して、対応いたします。
アジア人は血圧上昇の原因が塩分摂取にあると言われているため、予防においても減塩が効果的です。また、現代人は避けて通れないストレスや不眠も高血圧に大きく影響します。眠りの質が悪い場合は、睡眠時無呼吸症候群などが疑われる場合もあります。睡眠の悩みは医師にご相談ください。
胸がドキドキする、座っているのに立ちくらみのような症状が出る、突如意識を失ってしまう、目の前が時々暗くなってしまう、動こうと思うと息が切れてしまう、静かにしていると動悸が激しくなる、といった症状があります。また、無症状の「隠れ不整脈」の方も一定数います。放っておくと、知らず知らずのうちに心臓に悪影響を及ぼして、心不全に至る恐れがあります。
当院の検査は、心電図、24時間ホルター心電図を行います。 治療は、病状や不整脈のタイプに応じた抗不整脈薬を選択します。ただし、脈が遅くなる「徐脈」に有効な治療薬は無いため、重症の方にはペースメーカーを植え込む治療を行うことが一般的です。必要に応じて医療機関をご紹介します。不整脈の中には、心臓の健康維持に影響があるものや生命を危険に晒すものもあり、当院ではその診断を行っております。
不整脈は心臓の老化現象の一部として出てくることがよくあるため、なかなか予防ができないのが現状です。
動脈硬化から生じる病気として典型的なものは高血圧症です。また、血管が詰まり始めると、あらゆる重要な臓器の機能不全(脳梗塞、心筋梗塞、手足のしびれ・変色)につながります。
当院では、頸動脈、手足など全身の血管の超音波検査が可能です。内臓の血管の動脈硬化はCTで詳細にチェックすることができます。また、簡易的な検査として、手足の血圧をコンピューターで解析して動脈硬化を数値化する方法もあります。 治療は、メタボリックシンドロームの薬物治療が重要です。血糖値やコレステロール値の異常があると動脈硬化が進行しやすいと言われているからです。早期に適切な薬物治療を受けて、動脈硬化が悪化しないようにしましょう。
動脈硬化の予防には、過剰な塩分摂取をしないことが大切です。
心臓弁膜症になると、歩く・走るなどの運動時に息が切れて立ち止まってしまうことがあります。これは肺の症状と間違われることもあるので注意が必要です。すぐに脈が早くなったり、身体がむくんだりすることも代表的な症状です。 また、食欲がなくなる場合もあり胃腸の病気と間違われる場合もあります。重症の場合は痩せていくこともあります。
検査は、心臓超音波検査で診断可能です。 治療については、心臓弁膜症を根本的に治す薬の治療はありませんが、心臓弁膜症によって心臓の機能低下が起きている場合は、血管拡張薬や、体液水分量をコントロールする利尿薬を使用します。
予防には過剰な塩分摂取をしないことが大切です。
運動しようと思ったときの動機、息切れなど、心臓弁膜症と似通った症状が特徴です。胸の痛みが出たり、脈が乱れたりすることもあります。
検査は心臓の超音波検査を行います。 治療法も心臓弁膜症と似ていて、血管拡張薬と、体液水分量を若干減らす利尿薬を使用します。重症心筋症の場合は、さらに様々な薬物治療を行い、その他病院へのご紹介によって、様々な高度医療がございます。
予防法は困難とされております。
脂質異常症(高脂血症)は、大半の方はこれといった症状が出ないことが特徴です。このため、健康診断等で異常を指摘された場合は、放置せずに治療を開始することが重要な病気と言えます。
検査は血液検査でコレステロールや中性脂肪の値をチェックします。 治療法はスタチン、EPA製剤、ビタミンE製剤、エゼミチブ、また最新治療ではペマフィブラート(パルモディア®)なども用いられております。また、脂肪分の多い食事やアルコールを控える、食事の量を減らすなど、食生活を見直すことも重要です。
予防も治療と同様に、食生活の見直しが重要です。
ご相談はお気軽に
体の不調のことでお悩みでしたら、名古屋市東区古出来にある小池ハートクリニックまで。まずはお気軽にお問い合わせください。